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2011年 04月 29日

シンライン拭漆、ホワイトリンバって?

昨日はバインディングの終わったテレキャスターシンラインモデルの拭漆を。

タモ杢2ピース。
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fホール、Fenderのハムバッカーが2個にシングルコイル、ノーマルタイプのコントローラーパネルにストラトタイプのトレモロ付きで、バインディングといったかなり変則的な仕様です。

バックはタモの一枚板。
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拭漆は木目が目立たないように、というのがお客さまのご希望ですが、拭漆で木目を目立たなくするのはメープル等の導管のない木なら簡単ですが、タモやナラ等木目のはっきり見える木は非常に難しい。
(漆の性質からすると二律背反になるのか?)
さあどうしよう?!
取りあえず薄〜〜く漆を塗って乾く間に考えよう。

でも、実はもう秘策は考えてあります。
長い間保存しておいた漆が役に立ちそうです。
どんな物も捨てられない性格が、今回幸いするに違いない。
(捨てられないどころか、後から後からもらってきてゴミ屋敷状態)


しばらく前にSlide ONE様から、ホワイトリンバという木材が届きました。
これはギブソンのフライングV、エクスプローラーに使われた有名なコリーナウッドの正式な名称。
一応、希少材とは分かっていたのですが木目を見ると、往年のホワイトラワンや日本のネムノキみたいな感じで全然高級感がない。
桑原さんもそう思うでしょう?(無理にコメント求めています)

どうしてこんな材が希少材?!
(ブラックリンバが一般的で、ホワイトリンバはより少ないらしい)
失礼ながらSlide ONE様、本当にそう感じました。
でも無知は恐ろしいことが、徐々に分かることに。

センター2ピースで木取り済み、幅345mmX長さ480mmX厚み45mm。
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板目が上下に散っていますが、追い柾の木を辺材どうしで接いでいるから。
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せっかく接いでありますが、こういう接ぎ方は家具を作る感覚からすれば、違和感が大きい。
メールで相談したところ『そうですね、直してください』

直しました。
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木目が細かいので分かりづらいのですが、これで板目が中央に揃って座りがいい!!
木口面から。
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木目のズレはありますが、あたかも1ピースのよう。
こういう接ぎにすると、木材は普通の一枚板のような性質になってくれます。
反りも中央にきます。

今日裏表とも鉋をかけ、少し休ませておきます。


ホワイトリンバがどんなに希少かというと、GibsonにおいてフライングVは98本、エクスプローラーは22本のみしか制作されなかったそうです。

本箱から探しました。
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捨てる事の出来ない性格が、こんな時役に立つようです(自画自賛!!)
この76年の楽器の本の中に。
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次は別な本から。
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文字が小さいですが、「コリナ.ウッドのナチュラル仕上げで、トップはバーベキュー仕上げとなっていて. . .」とあります。
ホントに焦がしたのか、経年変化でこうなったのかは分かりませんが、風格が漂っています。

次はCheap TrickのRick Nielsen。
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2本所有ではなく、写真の角度のせいです。
いつでも目ん玉剥いてます!

次は懐かしのRick Derringer。
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中央に縄目のような杢が。

美少年ギタリストで有名でした。
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徐々に。
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現在のお姿、64歳(人のことは言えませんが)
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Bassを持っていますが、汐崎さんこのBassは何?(Bassのことなら汐崎さん。棲み分けしてますので)

別な本から。
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ボディ右下にうっすらと杢が出ています。
飴色が美しい!!
でもこれは経年変化で奇麗になったんであって、加工前の木材として見たら. . .

希少材だけあって検索でも、ホワイトリンバの情報はあやふやな感じです。
でもギター材としての音は、「高音域はマホガニーを凌ぐ」とありました。
やはり相当良い木なんでしょう。

仕方ないので植物学的に調べました。
バラ亜綱、フトモモ目、シクンシ科となります。
シクンシ科はシクンシ属、モモマタナ属、ヒルギモドキ属、その他14〜20属に分かれますが、ホワイトリンバがどれに属するのかはどうも良く分かりません。
(英文での検索結果を調べれば分かると思いますが、英語は苦手なので)

気になるのが、このシクンシという文字。
最初シクンシは「四君子」かと思いました(君子が4人もいたら、普通の人はさぞかしたいへんに違いない)
でもシクンシは「使君子」で、その意味は「四方の国にさしつかわされた天子の使者」。
シクンシの植物名はそれから来ていて、「天子からつかわされた使者のような薬」」で、「天子が民の無病息災を願って賜った貴重な薬」ということらしい。
何に使うかというと、回虫やギョウ虫の駆除薬(天子から賜る薬が駆除薬とは何とも、もう少し上等な使い道はなかったんだろうか?)

それでいろいろ調べましたが、どうもモモマタナ属モモマタナがホワイトリンバに近いようです。
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材は硬く建築用材、家具用材とあります。
沖縄、小笠原諸島にも生えていると。
でも沖縄も小笠原諸島も行った事ないし、友人もいないし. . .


肝心のホワイトリンバに戻します。
ホワイトリンバは「アフリカ原産で樹高45Mにもなる木」とありますが、45Mにもなるなら1本の木でかなりの材積になるはず。
という事はホワイトリンバそのものの個体数が、相当少ないのか。
Slide ONE様、いったいどうやって入手なさったのでしょうか。

そのホワイトリンバですが異様に重い!!
これは何だと思い、比重を計算しました。
幅345mmX長さ480mmX厚み45mm、4.260gなので比重0.61。
0.61ならそんなでもないですね。
何だろう、この重量感. . .
どうして重く感じるかはたぶん、見た目ホワイトラワンなので軽いのだろうと思って持つと、意外だからでしょうか。

ついでなので水分率を。
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これは何とも楽器材として理想の含水率!!
良く乾燥しています。

念のため水分率を測定するための、校正の表を見ました。
日本の水分率計の販売業者が手抜きで作った表。
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リンバの文字ありません。

ところが、製造元の英文の表には。
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右、下から2番目にLimbaがグループ3で。
しかし私は正確に体積と重量から比重を出して、グループ4で計測したため正確無比です(あいかわらず自分で言ってます)
この表にLimbaがあるからには、木材として一般的に流通していたことになります。
どっかのイギリスあたりの貴族の館で、暖炉に使われていたりして(ブライアン.メイのマホガニー材のように)


こんなに長く書いても、ホントのところは何も分からずじまい。
分からないくらいのが、ギター材としてはミステリアスでいいですね。

最後にもう一つ気になる事。
シクンシ属が「使君子」属なら、フトモモ目は「太腿」目?
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by ditzyzesty | 2011-04-29 21:46 | ギター
2011年 04月 27日

Aaron Tippinのギター、駿河さんが来てくれた!!

一枚もCDを持ってないけど大好きなカントリー歌手、ハイトーンがすばらしいAaron Tippin。
OvationのAaron Tippin専用モデル、たぶん市販されてないと思う。
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いいですねぇ。
風にはためく星条旗(はためくから旗なのか?旗だからはためくのか?)
まさしくカントリーの王道、アメリカを具現化しています。
Aaronさん、男らしくて何ともいい!!
男のカントリー歌手は、胸板が厚くなくてはいけない。

たぶん(ほとんどが妄想と憶測なのでたぶんが多い、それにアメリカ行ったことないし)
このCDジャケットを見たOvationの販促担当?がAaronにギター制作を持ちかけたのでしょう。
Stars&Stripes(2002年)
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男はいつも黒のTシャツ!!
このジャケットの写真を、そっくりギターに施したんですね。
ジャケットのデザインも、ギターのデザインもうまいなぁと思います。

Aaron Tippinは90年代から活躍していて、CDもベスト盤を含めて12枚出ています。
2000年にカセットでも出ているので、あちらではまだカセットが使われているのでしょうか。
あまりメジャーではないのでCDの発売枚数が少ないため、アマゾンで中古も出ないし安くもなりません。
何とかベスト盤を一枚だけでもと思うのですが,一枚買うと全部12枚とも欲しくなるので、まだまだ我慢。


毎日使っているリョービとマキタのトリマー、トリマーなので仕方ないのですが、非力です。
それで、ガタが多くて使い物にならない木工用のフライス盤に、Virutexのトリマーがついていることを思い出し、今日友人の駿河さんに外して使えるかどうか聞いてみたところ、トリマーベースがないと使えない、とのこと。
ベースを持っているから近いうち持って行きます、でした。
近いうちが今晩に。
ありがたいです。
駿河さんは電動工具に関して異常に詳しい(異常は褒め言葉にならないけど、駿河さんの場合は異常でちょうど良い)

これがしょうもないフライス盤、デモ用だったのを安く譲ってもらいましたが,使えないのでは意味なし。
バカでした。
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駿河さんの持っているトリマーのうち、Virutexだけ持参してくれました(トリマーはまだまだメーカー別にあるらしい、不思議な人です)
本体とベース。
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以下アクセサリー各種。

下がコロ付き。
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定規ですが、アルミの無垢。
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倣いが出来るベース。
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駿河さんの両手とベース。
出来る人は手が違う!!
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当分お借りするアルミ削りだしベース、右は国産リョービ製。
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見た目で違いが明らかですが、アルミなのでビットの先端が見えずに使いづらい。

なんでも無垢の立派なのが良いとは限らない。
無垢の重たい家具よりニトリの家具が売れるのも分かる気が. . .


その後、男二人でOリングテスト。
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何をやってんですかねぇ。
もう10時になるのに。
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Oリング聞いた事あったけど体験は初めて、でもびっくりでした。
蛍光灯を左手で指差し,右手Oリングでリングが簡単に開きますが、
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例の霊験新たかな呪いではOリング強固!!全く開きません。
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コピーの呪いでさえこれほど強力なら、和紙に毛筆だとどんなに凄いやら。

Oリングなんか、とバカにしていましたが、これはなかなか侮りがたい。
この方法で良いギターと悪いギターが分かるに違いない。
そうなると自分で試したいような、試したくないような. . .
やっぱり試しません。

駿河さん、夜の往復1.5時間、ありがとうございました。
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by ditzyzesty | 2011-04-27 23:41 | 日常
2011年 04月 26日

苦手な作業と今後の40年について。

昨日行なったのが実は一番やりたくない作業。
ブリッジ部の弦通し用の穴とブッシュ用の穴を開けること。

弦通し用が3mm、ブッシュ用が3/8インチ(約9.5mm)ですが、3mmのドリルの刃が木目によって曲がってしまう。
1.あらかじめバックから9.5mmの穴を開けてから中心に3mmのドリルを入れても、トップに出てくる時に位置が揃わない。
2.トップから3mm、バックから9.5mmでボーリングするとセンターが必ずずれる。

もう一つ厄介なのは、ブッシュ用の9.5mの穴。
1弦から6弦のセンター間が普通55mm、これを均等に割り振って9.5mm直径で開けると、隣の穴との間隔が非常に厳しい。
55mmならまだ良くて、中には52mmなんてのもあります。

トップ。
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バック。
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表面が崩れてしまったので、鑿で掘り込んで何とか見栄えを良くしています。

ブッシュとドリル刃各種。
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左から9.5mmのブッシュ
次が2段のドリル でもこれは皿木ネジ用なので底がフラットにならない。
隣は普通の鉄工用ドリルビット。
次が鉄工用のドリル刃を特注加工で、ボーリングした底がフラットになるようにしたもの。
一番長い刃は椅子用、角度の付いたスピンドルの穴加工のためで、斜めからボーリングしてもささくれが出ずに奇麗に入っていく、これも特注。
最後はフォスナービットの3/8インチサイズ、これが結構センターが狂ってたりして思うようにいきません。

いったいギターメーカーは、どのようにやっているのか?
今までこの事について考えもしなかったけど、楽器屋に行って良く見てくることにします。
(お茶の水に行きたいけど諸事情により、宇都宮の島村楽器で我慢しとこ)

こんな事で悩んでいるのは自分だけ?と思っていたら、先日伺ったAT guitersの高野さんも悩まされているようなので安心しました(でもホントはここで安心してはいけない)

そんなこんなでけっこう最後で時間を取ってしまいましたが、レースウッドトップのシンラインモデルが出来上がりました。
トップ。
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マホガニーバック、少し硬め。
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ボディエンド、色目が割に似ていますね。
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ネックを仮につけました。
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このあと、お客様自ら拭漆です。
どんなになるんでしょうか?
楽しみです。


今まで35年ほど専業で木工をやってきましたが、自分は創作的な仕事は不向きだったのだ、という事に最近気づきました(60前にして気づくの遅過ぎと言われそうですが、大丈夫!!放射線で長生きしてあと40年木工です)
それに一応木工家などと言われていた時期もありましたが,結局一家を成す事も出来なかったわけだし. . .

新しい家具、人が作った事のない物と考えて作ってきましたが、全くそういう事には不向きだったのです。
最後まで自分で考えて完成品を仕上げるのは、どうも向いてないような気がします。

ところがベースが出来ている形をより良く直したり(ホントか?)、たとえば神田さんの下請けのほうが面白い。
こう言っては何ですが、Kさんが作るより早くて安くて美しい!!!(自分で言ってるし)
ちょうど家具の仕事はあまりないので、これから下請け仕事に特化します。
でもどうだろうか、下請けもこれからなくなりそうだし. . .
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by ditzyzesty | 2011-04-26 22:19 | ギター
2011年 04月 25日

Hyper Steinberger ZO-3、線量計に異変が. . .

宮崎県のT様からZO-3にSteinbergerのネック、ブリッジ、チューナーを取り付けて、カスタマイズして欲しいとの以来をされたのが4ヶ月ほど前。
シールが可愛いけど,ボディはそっくり作りかえます。
シール、奇麗に剥がせるかなぁ(新しいボディに貼って納品予定?!)
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ブリッジとテールピース兼用チューナー。
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ヘッドレスネック。
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仮に長さを合わせてみたところ。
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今回exciteブログのネームカード(Facebookみたいなもの)からこのブログにたどり着かれた、静岡県のT様から宮崎県のT様のようにSteinberger ZO-3を作って欲しいとのご依頼が(どうでもいいですが、私も頭文字T様です)
凄いですね、宣伝費0で商談成功!!

それでそのZO-3が何とHyper ZO-3(昨日はHyper VenturesとHyper繋がり)
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正面からではそれほどHyperに見えませんが、
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サイドに何やらSWや液晶、コントローラー等が. . .
これと内部のパーツを使ってHyper化!!
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バックです。
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このSteinbergerからネック、ブリッジ,テールピースを流用します。
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Steinbergerも初期からでは相当変化しているようです。
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こちらのHyper Steinberger ZO-3もボディは新たに作ります。
材は何にしましょうか? Tさん。

ところで大幅に余分なパーツが残りますが、それで Steinberger ボディにZO-3ネックでもう1台、とは行きませんよね(Tさん、冗談ですので)


このところ毎日1マイクロシーベルトだった線量計の数値が、何と昨日から今日で2マイクロシーベルトといつもの倍に。
やはり雨の降った翌日は数値が上がります。
大気中に舞っていた放射能を帯びた塵が、雨で落ちてくるんですね。

25日の新聞による昨日の放射線量。
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日光、宇都宮ともいつもと同じ。
どういう事なのか?

いずれにしても事故当時言われた「絶対雨に濡れないように」は、私の計量している数値からも明らかです。
ところが栃木県では知事自らが「外に出て観光して、この土地で採れたいろんなものを食べまくって、お金を使ってください」と喧伝しています。
確かに言いたい事も分からないでもないですが、未来ある子供たちを守るのは大人だと思うのですが. . .

私は放射線のせいで元気になっているので観光したいのですが、先立つものが. . .
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by ditzyzesty | 2011-04-25 22:42 | ギター
2011年 04月 24日

暴風雨、木工家のためのドアKit、Hyper Venturs 知ってる?

昨日は朝からの雨と風で、屋根に掛けたブルーシートが飛ばされそうでハラハラ。
先週末に満開だった庭先のマグノリアも、このところの寒さで今日まで持ちましたがこれで終わり。
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ガソリン不足やその後の高沸でしばらく乗っていなかった車に、花粉がこびりついてひどい状況なので風雨にまかせておいたところ、すっかり奇麗になりました。


ドアを頼まれたけど他と重なり出来そうになくて手伝って欲しい、と神田さんから急ぎの仕事。
幅は850mmと普通、でも高さが2500mm!
聞けば設計士の指定で、いつもながら予算がない。
予算がないなら2100mmで十分なのに。
仕上げはギターでいうところのレリック仕上げ、つまりわざわざキズやら塗装むらにして、古びを出そうとする姑息な手法。
自分ではこういうのは非常に苦手としているので、苦肉の策を考えました。
つまり完成寸前までにして渡して、あとは神田さんどうぞお好きなようにとKit化です。
木工家による木工家のためのドアKIt!!
なんでもKit化すると、生き延びられそうな気が. . .


木取りしてから、膨らんだ凸面だけ手押し鉋盤に掛ける。
2.3日放置、内部応力を抜きます。
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ドアの構造がシンプルなだけに材を選びます、目の細かい糠目のタモ材。

反り止めの板が上下にこのようにつきます。
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これの加工にLameroの専用カッターを使用します。
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両方に溝を切ります。
幅方向は板の伸縮を考慮して雇い核(ヤトイザネ)のみで固定し、接着はしません。
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これにビスケットと言われる圧縮したチップを入れると、接着材の水分で膨れて強固になります。
大きさは3種類、用途に合わせて使い分けです。
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仮に差し込み。
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仮組。
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ここまで延べ3.5時間、Kit化は儲かるかも。

早速今日の午前に取りに来ました。
う〜〜ん、キズつけるのもったいないなあ、と嘆息している神田さん。
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26日取り付けなので悩んでる暇ないですよ。


例によって音楽談義。
最初に聞いたのはお互いVenturesと今日初めて知りました。

そんならこれ知ってる?
Hyper Ventures(1992年)
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いや全然知らなかったけど、Steve Gadd、Devid SpinozaがVenturesやってんですか?
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凄いですねぇ、どうしてこの面子でこんなことやっちゃたの?
Drums Steve Gadd
Guiter Devid Spinoza
Guiter John Tropea
Bass Will Lee

Steve Gaddさん、まだまだスマートだったころ。
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それでプロデュースとアレンジが David Matthews。
Mosriteを持って嬉しそう。
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全員楽しそうに演奏してます。
オリジナルのVenturesと比較するとDrumsとBassが重たい感じですが、これはあえてそうしているんでしょう。
コピーバンドではないので。
かなり忠実に演奏しているところと、自由に変化させている部分の対比が面白い。

Venturesとも聞き比べ。
The Ventures Forever(1999年)
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図書館のコピーです。
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やはり本家本元!!

ついで。
徳武弘文 Dr.Kの調律(1989年)
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10曲目でVenturesのYelow JacketをもじったOrange Jacketというオリジナル曲を演奏していますが、これがいい(Mosrite使用!!)
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残念なことにDrumsが打ち込みですが、当時のprogrammingのレベルはこの程度だったのでしょうか。


Hyper Venturesで 今日検索しましたが、情報は少ないので意外に知られてないようです。
日本で企画され、New Yorkで録音に二日(多分日本のみでの発売)
でも演奏を聞いても、写真で見ても楽しそう!!
全員New Yorkの腕利きミュージシャン、中でもSteve Gaddと David Matthewsは古くからの繋がりがありますが、どういう経緯で作られたのか知りたいですね。
Bassの Will Leeは最初のバンドでVenturesのコピーをやってたそうですが、52年生まれだとそうなんでしょう。

Hyper Ventures、これ一枚だけです。
一度廃盤になり、再発時にはHyper Ventures名義ではありません。
Venturesの名称の権利関係でしょうね。

Amzonの中古で現在3600円一枚のみ。
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by ditzyzesty | 2011-04-24 22:06 | 日常
2011年 04月 22日

AT guitersへ。

今日は朝からバインディング加工のため、高野篤さんのAT guitersへ。
私の家から45分ぐらいのさくら市喜連川町。
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裏山では竹林の中に桜が。
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良い環境で丁寧に制作されています。
カナダでギター製作を習得しました。
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塗装中や修理中、完成品も。
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中央は高野さんが南こうせつ氏に依頼されて制作したギター、調整のため戻ってきています。
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ヘッドにKosetsuのインレイ。
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サウンドホール内
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美しいフォルム!! 
fホールが優美!!
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美しいですね!!
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コーヒーをいただきながらお互いの近況報告。
来月末、東京での展示会のための作品作りに、忙しい毎日を送っています。

早速バインディングのための加工を。
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深さと幅の合ったバインディングを2種類いただきました。
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うっかり写真取り忘れて残念ですが、バインディング材に合わせて何種類ものベアリングがあります。

私のところにはない工具やジグを。
ネック固定のバイス
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これもネック用
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ネックのにかかる張力をみるためのジグ、ご存知スチューマック。
暗くて見えにくいですが、上部にダイヤルゲージが2個。
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西洋の南京鉋(どうでもいいですが、西洋の南京てどこだ?)
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その裏側、美しい!!
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ブリッジ制作のためのジグ
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飛行機のプロペラの形を取り入れたブリッジ。
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軽量化のため裏を刳り貫いています。
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また機会がありましたら作品や工具を紹介したいと思います。


帰り道に桃畑が。
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春!
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見上げれば、中天に虹!!
残念ながらジャンクのカメラとジャンクな腕なので、虹色を再現できない。
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高野さん、今日は本当にどうもありがとう!!!
AT Guiters ウェブページ
 http://www.atguitars.com/

追記:大切なことを忘れました。
高野さんからテレキャスターシンラインモデルを作るための、fホールの型をいただいてます。
ほぼ実物大。
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この型のおかげで現在生活出来ております。
今度はストラトのfホール付きに流用。
何と感謝したらいいのか。
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by ditzyzesty | 2011-04-22 21:32 | ギター
2011年 04月 21日

テレキャスター三人三様。

毎日テレキャスターの加工をしています。
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右がウォールナット、新潟のY様からの連絡待ちでいつでも発送できます。
中央はシルキーオーク、香川のH様、これはフロントピックアップP--90の寸法確認で加工すれば完了。
左がタモ杢、東京K様、ピックアップポケットの加工が終わり、トレモロとバインディング加工のみ。
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トリマービットの切れが鈍って来たため、焦げ目が出ています。
注文しないと。

明日は若い友人でギター製作家の高野篤さんのところで、バインディング加工をしてきます。
手持ちのビットの寸法が合わないため相談したら「いつでもきてくださいよ!」とのことなので。
ありがたいです、持つべきものは友ですね。

間もなく三人三様のテレキャスターボディが出来上がります。


海の向こうの三人三様のテレキャスターとストラトキャスター。
Hellecasters Hell III  New Axes To Grind(1997年)
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3人とも速弾きなので、うるさいくらいです。
左からWill Ray、 Jhon Jorgenson、 Jerry Donahue。
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Will のGuiterはThe Will Ray Jazz-a-Casterというらしい。
JohnがThe John Jorgenson Hellcaster(リバースヘッドです)
JerryのはThe Jerry Donahue Stratocasterと、どれもTheの 定冠詞がつくのでFenderのsignature model。
誰が誰なのか聞いただけでは分かりにくいだろうと言うことで、曲ごとに細かい解説があります。
Hellcaster のCDは人気があるのでしょう、シリーズ化しています。

3人のソロ。
まずは、John Jorgenson After You've Gone(1988年)
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顔写真で、顎が割れているのが何ともカッコいい!!!
アコースティックギターやクラリネットも演奏してます。
ジャズっぽいのから、David Grisman、Darol Angerらを交えてブルーグラスも。

次はJerry Donahue  Neck Of The Wood(1994年)
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全部インストで、もろベンチャーズ風もあり飽きさせません。

最後はWill Rayとしたかったのですが、一枚だけあったはずのCDが見つからない。
仕方ないのでごまかしです。
Jerry Donahue Terecasting(1986年)
46年生まれなのでちょうど40歳の時。
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たぶんデビュー作。
アルバムタイトルのTerecastingってどういう意味???
家からあるだけのTerecasterを岩山に持ってきたんでしょうね。
ローズテレもあるし。

James Burton、Albert Lee、Seymour Duncanからのお褒めの言葉があります。
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1曲目がTokyoという曲ですが、いったいどこがTokyoなのか?
だってBanjoが入ってるんですよ。
でも主メロディはどことなく「二人の銀座」に似ているような. . .

私が今作っているテレキャスターはどのように使われるのか、楽しみです。
完成した姿を見たい気がします。
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by ditzyzesty | 2011-04-21 23:23 | ギター
2011年 04月 20日

MoonbowとEnya、線量計その後、薪ストーブで焼き鳥?

昨晩11時頃の月。
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旧暦17日なので満月は過ぎましたが雨上がりなので、月が金色のまあるく薄い雲に覆われていてきれいでした。
こういう時にはMoonbow(月虹)が見られることがあります。
30分ぐらい仕事場で見ていましたが、やがて薄い雲が消えていってしまったので、あきらめました。

こういう月を見ると思い出すのが、EnyaのPromo VideoのAnywhere Is。
当時テレビで一回だけ見て、ずーっと印象に残っていました。

ちょうど95年に発売されたThe Memory Of Treesに合わせて作られました。
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なつかしいですね。
あれから15年以上たってしまったなんて。

いまではYoutubeで見る事が出来ますが、やはり手元に置きたかったのでそのAnywhere Isも入っているプロモ用の映像ばかり集めたDVD、相変わらずブート盤で買いました(63分、特売1200円)
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その中のこの部分が特に好きなのです。
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それで昨晩の月。
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月の隣にEnyaが. . .


Moonbowはハワイが有名らしい。
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見事にbow(弓)になっていて美しいですね。

この地ではこういう弓形のMoonbowは、残念ながら見た事がありません。
月の周囲が円形の虹色になるだけです。
それでも見ることが出来るのが、年に一回あるかないか。
もしかしたら11時前に、Moonbowになっていたかも知れませんが。


線量計、今日で積算4マイクロシーベルト。
栃木県でも日光は那須と並んで、新聞発表の数値が高い。
いつも宇都宮の3倍です。
時間あたり0.21マイクロシーベルトなので計算が合いませんが、計量地も違うし条件も屋内と屋外、それに線量計そのものが違うので仕方ないかな。
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毎日無料で放射線治療を受けているようなもので、たぶん癌細胞が育つ前にやっつけてくれているんでしょうね。
ホントありがたいことです。


今朝はストーブの中に珍客が来訪してました。
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煙突から入ったのですが、これからは侵入出来ないように網を張ることにします。
外に逃がしましたが、鶴の恩返しならぬムクドリの恩返しを期待することにしますか。
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by ditzyzesty | 2011-04-20 22:37 | 日常
2011年 04月 18日

せっかく来ていただいたのに. . .

今日はホンジュラスマホガニーの、大きなブロックを製材する予定の日でした。
長さはそれほどでもないのですが、幅と厚みがあり一人で挽き割るのが無理なので、いつもお世話のなっているAさんに手伝いを頼みました。
焦点があっていませんが、約430mmあります。
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全体はこんな感じで長さ1200mm。
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30年ぐらい前に購入してそのままになっていた材です。

実はもう2本ありまして、1本は小山の増田さんのところで、ネックに生まれ変わろうとしているところです。
もう1本はC県のYさんに頼まれて製材してあり、これから加工するところです。
その時の様子。
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本柾の2ピースバック材になります。
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30年経ってもこんなに水分が残留しています。
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このところの気温の上昇により、水分率も下がって来たので少しずつ加工します。

それで話は戻りますが、最後に残っていた1本は1ピースホンジュラスマホガニー板目のバック材として製材する予定でした。
いざ製材しようとしたのですが干割れがあり、それを外そうとするには斜めに製材しなくてはならず、工房のバンドソーでは無理なのでどうしようか?といったところでしばらく悩みましたが、今日の製材は取りやめとしました。
1ピースのマホガニーは増田さんから譲っていただく事にしましょうか。

Aさん、本当にすみません、私の詰めが甘くて。
それなのに手みやげ付きで、昼食までごちそうになってしまいました。
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一生かかっても返せそうもないくらいお世話になっていますが、今後もどうかよろしくお願いします。


ヤフオクで落札になったCDプレーヤーを発送しました。
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ピックアップから光はでていますが、読み込みません。
こういうのが一番時間がかかるし、部品もない可能性もありやっかいです。
底面、焼結合金性のインシュレーター、これだけでも価値があるので外して使おうかな、とも思ったのですが、本体だけ残るのも嫌なので出品しました。
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NEC製、価格に比較して非常にお金を掛けています。

500円出品で500円落札なので500円の損。
それでもジャンクな発送ではありません。
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落札された方が「心待ちに待っております」とナビで連絡。
500円のジャンクを心待ちとは. . .こういうのに非常に弱い。
秋田県の方ですが明日午前中届きますので、どうか楽しみにして待っていてください。
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梱包に500円以上の手間がかかったような. . .


トップ材の貼り付けができたタモ材テレキャスターシンラインモデルと思いきや、Fenderのハムバッカーがフロントとリア、センターはシングルコイルでトレモロ付き、でコントロールパネルはスタンダードテレキャスターという. . .
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メールで画像確認していただき加工を続けます。
FenderのハムバッカーはGibsonと寸法が違います。
現物が手元にあって良かった。


これは35年ぐらい前に弟が買ったもの。
これにFenderのハムバッカーを無理矢理取り付けました。
そのころリッケンの430というだれも相手にしないギターを見てくれで買ってしまい、音が伸びず出力も弱くどうにもならなくて私が改造したのです。
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ボディ中央部が継ぎはぎでフランケンシュタイン状。
無改造ならビザールギターで売れるものを. . .

こんなものまで作らされて。
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これも。
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ついでに当時1976年の雑誌から。
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こんなのコピーしても売れないのに、本当にグレコはコピー好き!!
たぶん1980年頃。
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リッケン430はいつか奇麗に元に戻そうと考えています。
そのころには弟達とも元に戻れればいいな、と思います。
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by ditzyzesty | 2011-04-18 22:04 | 日常
2011年 04月 17日

伊藤さん、拭漆、放射線線量計と何の繋がりもなさそうな. . .

今日は木工家の伊藤さんが一家で来訪。
お子さんは一歳七ヶ月、可愛いさかりですね。
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名前は虹々ちゃん(ここちゃん、漢字の書き方間違っていたら、伊藤さん連絡いただけますか、すぐ直します)
動物が大好き!!
でも少しこわいような. . .
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奥様のご実家はほうれん草の専業農家。
もう一ヶ月間出荷停止状態、県に連絡しても検査をするでもなしでそのまま待機。
仮に県の職員が一ヶ月給料もらえず、しかも期限なしでいつ給料が出るか分からない状態でも待っていられますか?
いつまで続くんでしょうか?
それでも農作業を放っておくわけにはいかないし、言い方悪いけど生殺し状態。
死活問題だと考えますが。

でもどんな時でも、小さな子の笑顔を見ると救われるのと同時に、この子たちのためにも何とかしなくちゃと思います。
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昨日拭漆したギターボディがおおよそ乾きました。
漆を希釈したので、色が黒くならずに丁度良いと思います。
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このまま2.3日置いておきます。
クルミやウォールナット、クリ、ナラ等のタンニン分の多い木材は、漆が乾きにくい。
生乾きに近い状態で漆を重ねると、この後漆が乾きにくくなり苦労します。


ギター加工を依頼されているお客様から、放射線線量計を貸していただきました。
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スイッチを入れた状態で発送して、ジェット機で途中まで来たので届いた時は数値が0387でした。
私がスイッチを入れ直し室内に置いていますが、7時間経過でまだ0000です。
明日は外で測定してみます。

それで一緒に送られて来た歯科医院用のカタログが非常に面白い!!
全1277ページもありますが、異業種の道具や薬品、接着材等全く知らない物ばかり。
当分の間、座右の書になりそうです。

ホントはもっとたくさん画像にしたいのですが、巻末に「許可なく転載等すべからず」とあるので、残念ながら2枚だけ(2枚まではよろしい、とは書いてありませんが)
それで鉗子!!
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嫌ですねぇ、怖いですねぇ。
上顎大臼歯用.左右共用とか上下歯片.及び残根用などずいぶん細分化されています。
こういうペンチみたいので抜かれていたんですね、原始的というか、もう少し何とか洗練出来ないでしょうか?

次はエアタービン。
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見ただけで歯が疼いてくるような. . .
でもこれは細かな木工作業に使えます。
早速ヤフオクで中古完動品を探します。

画像を2枚だけと言いながら、口直しにおまけでもう一枚。
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by ditzyzesty | 2011-04-17 22:30 | 日常