2011年 04月 02日

西洋人にとって虫の音はノイズ?

以前からホントかなあ?と思っていたのが、角田忠信氏による「日本人の脳—脳の働きと東西の文化」の一説 (当時 東京医科歯科大学教授/医学博士)
ずいぶん前に買った本で現在行方不明なので、正確ではないかも知れませんが、大意は以下のはず。

「小川のせせらぎ、打ち寄せる波の音、鳥や虫の鳴く声に私達日本人の自然に対する感受性には特別なものがあり、西洋人にはそれがノイズにしか感じられない」という説を左脳と右脳の働きそのものが違うからと説明しています。

ず〜っと疑問でした。
結局角田氏は、日本民族がいかに特別で優秀かを説明するために、この説を唱えたとしか思えません。
検索で調べてもこの考えに同調しているのがほとんど(トンデモ本か?)
日本人は優れていると考えたほうが、自尊心をくすぐられるのでしょうか。
「国家の品格」の藤原正彦氏も、我が意を得たりと言った感じで持ち上げていましたが、あの方は他の事でも. . .

例によってCDから検証します(脳の画像診断装置もないし、被験者も集まってくれないので一人自己満足です)

5弦バンジョーのTim Lake 「Kentucky Home」(2000年ライブ盤)
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最初の曲、日本でも良く知られているStephen Foster「My Old Kentucky Home」の冒頭から演奏が始まっても30秒続きますが、虫の声に馬の鳴き声が重なります(Kentucky州なので馬の嗎?)
CD2枚目の冒頭でも15秒、虫の音とカエルの声。
これは明らかに後からのリミックス、でも虫の音をノイズと感じるなら、取り去るにしてもわざわざ入れないはず。

演奏は上手いですが、2枚組で聞かせるにはもう少し工夫が欲しいところ。


次はカエルの鳴き声。
一時期はやったニューエイジミュージック、Ancient Future「Natural Rtythms」(1994年)
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2曲目からカエルの鳴き声が伴奏のよう。
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Balinese rice paddy frogsとはバリ島の水田に生息するカエルでしょうか。
3、4曲目にもご登場、4曲目にはコオロギらしき虫の声まで入ります。
8曲目にPacific tree frogs、これは日本のアマガエルに見た目はそっくりですが、鳴き声は少し太くて濁っています。
ジャケットの画像にあるように、彼らの鳴き声を自然のリズムと捉えているのでしょう。
オリジナルリリースは1981年、懐かしのPhilo。
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このCDはもちろんバリ島のミュージシャンが作ったのではなく、ニューエイジミュージックの巣窟(失礼)カリフォルニアの方達です。

メンバーが少し変わりましたが、現在も活躍しているようです。
1993年 Naradaレーベル(ニューエイジ専門)
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怪しげなゲストを招いて。
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2001年これは彼ら自身のレーベル。
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この大きなピンクのハートにはどんな意味が?
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次は鳥の声。
時代をさかのぼり中世はフランス、作曲者 クレマン.ジャヌカンの名をとったアンサンブル.クレマン.ジャヌカン(1987年録音 名門 halmonia mundi)
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2曲目、「行け夜鳴きうぐいすよ」
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夜鳴きうぐいすとは色々な歌の歌詞にもなっている、英名でのナイチンゲール 。
仏名ではRossignol( ロシニョール)
リーダーでカウンターテナーのドミニク.ビスは、ハードロックが大好きで週末はバンドをやっているらしい?


次コマドリ。
Anthony Rooley「Renaissance Fantasias」(録音1982年、クラシック専門レーベル 英国はHyperion)
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怖いジャケットの絵です。
幽閉されてもリュートが弾きたいのか、それとも看守と裏取引して手枷を外してもらい、その代わり演奏を聞かせてやっているのか? はたまた牢名主に聞かせているのか?
足枷と譜面台両用です!!(無我の境地で演奏していますが、この絵 変 、脚が長過ぎ)
もしかしたら色んな事が面倒くさくなっていたAnthony Rooleyは、当時こんな姿を希望していたのか?
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15曲目、Robin is to the greenwood gone  ロビン(コマドリ)が緑の森へ去ってしまった、と嘆いていますが、もし鳥の声がノイズなら静かになって喜びそうです. . .

近代リュート奏法のさきがけの方だけあって、演奏は今でも色あせていません。


次はヒバリ。
Will Millar「The Lark In The Clear Aire」(1994年カナダ)
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1曲目「The Lark In The Clear Aire/My Singing Bird」日本で言うところの揚雲雀でしょうか?
それとsingingは鳥のさえずりなので、鳥の声を楽しみと感じています。
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バックを親族とローカルなミュージシャンで固めたため. . .


最後は英語圏ではなくノルウエーのロック歌手、Marion Raven「Here I Am」(2005年 という事はもう27になっちゃったんだ)
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歌詞カード3曲目、「丘の頂で鳥が歌っているのが聞こえた. . .」とあります。
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彼女自身で詩も曲も書いているので、となるとノルウェーでも鳥は歌っているらしい. . .

DrumsはKenny Aronoff!!オスロまで行って叩いて来た?


個人的なお願い:米国に知人.友人の多いSlide ONE様こと横須賀のA様(何のことやら)、もし機会がありましたら、このあたりの事をご友人に聞いていただけませんでしょうか?
勝手ながらどうぞよろしくお願いいたします。

このようなCDは、まだまだたくさんありますが、きりがないのでひとまずここまで。
後日、虫の音や鳥の鳴き声が五月蝿くて病気になりそうだ、というような歌詞や歌があるのかないのか探します。
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by ditzyzesty | 2011-04-02 23:27 | 音楽


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